【香川県/豊島】てしま天日塩ファーム
2021.12.7
高松からフェリーで35分、
人口700人弱の小さな島、豊島(てしま)で天日で塩作りをされている
『てしま天日塩ファーム』さんへ見学へ行ってきました!
豊島に移住し、塩作りを始めてまる5年。
火力を使わない、天日で塩づくりをしています。
塩づくり・・・と言ってしまうのは違い、
塩守として塩ができるお手伝いをしている・・・そんな感覚でしょうか。
塩をつくるというよりも、農業をしているような感覚。
お世話をするような・・・と、
それで名前に『ファーム』と入っているんです。
確かに天日の塩づくりは、
火力を使って塩を作り出すのではなく、
自然に塩が生まれるのをお手伝いする作業。
なるほど!!
美味しい塩ができる場所を探すのが一番苦労した・・・と
周りに影が入らない、
風も当たりやすい、
そして何よりきれいな海が目の前にある場所で
満潮時に海水を汲み上げています。
まず流下式塩田にて、海水の濃度を濃くしていきます。
豊島は風が強く、逆に海水も飛んでいってしまうため、
調整しながらやっているとか。
ありがたいことに今回は両方とも稼働している様子を見ることができました。
豊島の冬は雨も少なく乾燥しやすいため、
夏と冬とかかる時間が変わらないんだとか。
そして塩分の濃くなった海水(鹹水)を
ビニールハウスの中の木枠に入れて毎日手入れをしていきます。
ここの木枠は2段。
スペースの問題もあるようですが、
2段にすることで塩の結晶のでき方が違ったり、
最終的な仕上げは1段目の日陰で行ったりと工夫されています。
まず初めに結晶化してくるカルシウムや
あとから結晶化してくるマグネシウムも
ゆっくりと含めていくことで
雑味の少ない、まろやかで美味しい塩ができあがる。
これが日々の手入れの仕方にも関わってくるそう。
手が指紋がなくなってマメのようなものができていました。
天日塩は水分が蒸発するまで待てば良いのではなく、
どれだけ手をかけたのか、
塩と対話しながら作業をする、繊細な作業なんです。
ビニールハウス内の床や気には、たくさんの塩が付いています。
この塩が、湿気を吸収したり、塩づくりに適した湿度を保つ役割をしているのだとか。
ご夫婦2人でやれているのですが、
旦那さんが塩を作り、
奥様が塩の検品や袋詰め、発送業務。
とてもステキなご夫婦でした!
私がここを見学したい!と思ったのは、レモンの塩を味見して。
豊島で育てられた無農薬のレモンの果汁を少しずつじっくりと漬け、
天日で干していく作業をしながら作っています。
これは絶品なので、ぜひ味わってほしい!
そして、塩には夏塩(粗塩)、冬塩(細粒)の2種類。
時期によってできる塩が変わるのも面白いです。
かわいい包装なのでプレゼントにも最適ですね!
帰りは時間もあったので、ドライブに連れて行ってくれ、
350Mの山から見る瀬戸内海が素晴らしかったです!
ありがとうございました!
――――――
電話:0879-62- 8822
塩守:門脇湖(ひろし)