北海道の調味料事情とてんさい糖
先日、札幌で国際食学協会主催で、
「調味料特別講座 ~愛知県三河地方の調味料~」の講座をさせていただきました。
参加してくださった皆様、ありがとうございました!!
久しぶりの札幌。
着いた瞬間からワクワク・ソワソワ(笑)
今回、講座まで時間があったので、
3件ほどスーパーや特産品のお店を回らせていただき、
北海道の調味料事情を確認へ。
どのような調味料を使っているのか、手に入るのか把握するのは
講師の私にとって、とても重要です。
話す内容が変わってくるから…。
ただ、一般的なスーパーは、
全国的に同じような商品が並ぶので、あまり変化はありませんでした。
特に塩・酢。
北海道にいることを忘れるぐらい、どこもあまり変わりませんね。
醤油・味噌は地元のメーカーのものもいくつか置かれていましたよ!
特産品を販売しているお店の調味料コーナーは、
基本の調味料(砂糖・塩・酢・醤油・味噌)というよりも、
逆にドレッシング、タレなどが目立っている状況。
でも北海道だけあって、どれも美味しそうに見えました(笑)
きたキッチン。
空港にも店舗がありますね♪
大きな違いがあるのは『砂糖』
一般的なスーパーでは、調味料の内容にさほど変わりはありませんが、
砂糖だけはちょっと違います。
それは、てんさい糖が多く並んでいることです。
てんさい糖は、ほぼ100%北海道でつくられたてんさいから作られるため、
てんさいのグラニュー糖・上白糖がメインに置かれているのが印象的でした。
そして北海道のお土産で有名なお菓子たち。
そのお菓子に使われている砂糖はてんさい糖を使用しているケースが多いのではないかと思います。
工場見学をした「白い恋人パーク」。
この有名な白い恋人も、てんさい糖で作られていましたよ。
最近では、わざわざ『砂糖(北海道産100%)』と書かれているお菓子なども見かけます。
これはてんさい糖のことです。
北海道から遠くなればなるほど、てんさい糖が手に入りにくい地域になります。
なのでさとうきびから作られる砂糖が一般的に思われがちですが、
地域によって違うんですね。
ちなみに、国産の砂糖の場合、
生産量はサトウキビが20%、てんさいが80%なんです♪
外国から輸入している原料はサトウキビなので、
日本国内の砂糖の原材料になるとサトウキビの方が多いので、
国内もサトウキビが多いように思いがち(⇒私は昔、そう思ってました!)ですが、
本当は違うんですね。
なので、サトウキビの砂糖を摂っていると思っているものも、
てんさいから作られた砂糖ってことも有りうるんです。
てんさい糖に対する考え方
よく、北海道以外の方が、
わざわざてんさいのグラニュー糖や上白糖を取り寄せている話しを耳にします。
私的には、てんさいであろうが、サトウキビであろうが、
グラニュー糖、上白糖には変わりはないので、あまり区別はしていません。
ただ国産100%で作られるのがてんさいの良いところ。
カラダに良い、悪いでの判断はとても難しいですが、
日本の農業を支える意味で、使われるのであればいいのではないかと思っています。
砂糖のことは、講座で詳しくお伝えしています。
良かったらぜひいらしてください♪