【ホンモノ】という言葉を封印します!
調味料の講師になって6~7年。
最初は周りのママたちに食の大切さを知ってほしいという思いで、
『食の大切さに気付いたら、まず調味料からホンモノに…』をコンセプトに、
毎日使う、一番取り組みやすい調味料に目を向け、
ホンモノを使うメリット、どのように選ぶのかお伝えしてきました。
私はこの【ホンモノ】にこだわり、
引っ越して環境が変わってからも使い続けます。
ただ、発酵文化の根付いた街で、
同じように調味料のことをお伝えする方がいたり、
ホンモノという言葉も目にする機会が増えてきます。
(→私が気になっているからなんですけどね…)
私のホンモノと、周りの言っているホンモノは違う!
そう思って、
どうにか差別化したいと思った時に考えたのが
『ホンライあるべき調味料を自分のモノサシで選べるようになる』。
多少(かなり?)こじつけではあるんだけれど、言いたいのはココ。
ホンモノ=ニセモノではなく、
自分の中でのホンモノを見つけてもらえればそれでいい。
けれど世の中から言わせれば、
私のホンモノと他の方が使うホンモノも同じものだと思うのも確か。
ホンモノという言葉を使えば使うほど、
添加物を否定したり、今の食生活を批判するような講座のようにも思われがち。
そうではなく、より楽しく調味料を選んだり使ったりしてほしいこと
講座に来てくれた人ならわかってもらえるんだけれど、
まだ参加したことない人に、
それをどう伝えたらよいのか、考えることも多かったです。
そんな時、お会いしたことがない方から、
「私はホンモノという言葉が嫌いです。」と
メッセージのやり取りの中で言われました。(その時はガーンってきました・笑)
ずっと考えてきたことでしたが、
この言葉を言われたことで、より私の中で意味をより深く考えます。
こうやって気付かせてくれることは、本当にありがたいことです。
(この方とは、現在とても良好な関係を築いていますので、ご心配なく!)
講師を始めたころは、まだ知識も浅く、
どちらかというと、
カラダの中で良い/悪いという観点が中心でお伝えしていたので、
ホンモノという言葉を使ってもしっくりくる部分が多かった。
けれど、これまでにたくさんのメーカーさんにお会いし、
見せていただき、話しを伺っていく中で、
私の中で違う観点もたくさんでき、
色んな事を総合的に考えると、
調味料を良い/悪いで判断することはできない、
そしてそれぞれ選ぶ調味料が違っていい。
そこをもっと伝えていきたい!という結論に至ります。
だから自分の中でもホンモノという言葉がしっくりきてないんだと気付きました。
この言葉を手放したくなくて、執着していただけなんですよね。
調味料に対して、いろんなことを考えてきたこの数年間。
巡り巡って、「自分が心地よく選んだ調味料なら何でもいいじゃん!」って思います。
なので、今年から「ホンモノ」という言葉を極力使うのを控えることにしました。
(「自分の中のホンモノ」は大切にしてほしいので、
オリジナルで作った「ホンものさし」はそのままご紹介していきます!)
作成中のチラシ、名刺、プロフィールなどは随時変更していきます。
調味料を選ぶ時、きっとご自身の中での基準ってあるはずなんです。
けど、それが曖昧だったり、
CM、パッケージ、金額、良いと言われたから…という理由なら、
ちゃんと考えてないのかもしれません。
そして自分で知ろうとしないと見えない部分(裏側)もたくさんあります。
それを知らないのはもったいない!
色んな事を知った上で、自分で考えて自分で選んでいるかってことが重要です。
これは、調味料に限らず、生活全般に言えることですが、
身近な調味料を整えることで、違う視点が生まれるんじゃないかな。
今の私の講座は、
原料のこと、製法のこと、カラダのこと、環境/農業のこと、
作り手のこだわり/想い、おいしさ、見た目、活用方法、入手しやすさなど、
いろんな観点からお伝えしています。
その中で自分が大切にしたいところはどこなのか考え、
それを基準に選択できれば、
たくさんの商品に迷いが少なくなり、
むしろワクワクした気持ちで自信をもって選べるはず!
これからは「自分で選ぶチカラを育む」そんな講座として、
これから少しずつ発信していきたいと思います。
今年からテキストの表紙につけた文章です。
調味料を選ぶときに大切にしたいこと、
その軸になる部分は人それぞれです。
また、その時の状況、環境によって変わります。
調味料を様々な角度から見ることができると、
自分の軸を大切にしながら、
その時に合ったモノを選択することが可能です。
調味料に良い、悪いはありません。
この調味料講座は、
多方面から調味料を考え、選択するヒントを散りばめました。
大切にしたいものを明確にし、
自分で選ぶチカラを育んでいきましょう!
――――――
【今後の講座スケジュールはコチラ】