【愛知県碧南市】七福醸造(白しょうゆ/白だし)
2021.11.30
今回2回目となる、七福醸造さんへ見学へ行ってきました。
愛知県碧南市は、白醤油の発祥の地でもあります。
そこに現在でも3社あり、その内の1つが七福醸造さんです。
白だしの発祥のメーカーさんです。
ここがすごいのは、機材や至る所に「ありがとう」と書かれていることろ。
今回は工場長の鈴木さん。
話しがとても上手で、面白くて、メチャクチャ楽しかった!
ありがとうの反対は当たり前。
社員1人1人も、その精神を持って
とても真摯に製品作りに取り組まれ、
見学もしっかりと案内してくださいます。
今回驚いたのは、使用している天日塩のこと。
一般的に天日塩はオーストラリアかメキシコから
工業用として輸入され、洗浄・粉砕をしてから調味料メーカーへ運ばれます。
天日塩が洗浄されることで排除されるミネラルもあるので、
個人的に精製塩がダメで、天日塩が良いこととは思っていませんが、
洗浄工程がなくそのまま使用することで、
ミネラル的な部分は残った状態なのかなって思うと、
こんな使い方は良いかもしれませんね。
(ただし、汚れなどもあるようで、
そのあたりを取り除く努力は大変だと思いました。)
白しょうゆは主に小麦がメインで大豆も少々入れて作られます。
熟成期間も一般的な醤油に比べて短く、
色がつかないように、櫂入れ作業(かき混ぜる)もなく、
火入れもしない醤油です。
七福醸造さんはホーローの大きなタンク4つで、
うまみを十分に引き出すために約半年~1年ぐらいかけて熟成させ、
味のばらつきなどがないよう、
4つのタンクの中を上手にブレンドしながら商品にされています。
一般的に早く熟成させるメーカーさんは
タンクを温めたりするのですが、ここはその逆。
夏場などは冷ましてじっくり熟成させているという…。
面白い!
今回特別に、このタンクの上も見せてくださいました。
櫂入れをしない代わりに、液体を循環させる「汲みかけ」をしているそう。
そしてここのすごいところが、もろみを搾らないこと。
ビンの下の部分にある濃い色が液体。
それを取り出すだけで搾らないと…。
これが雑味などになるそうなんです。
有機材料を使っていることもあり、
とてももったいない気持ちもありますが、
残ったもろみは動物の飼料などに使われるそうです。
絞りたての白しょうゆを味見させて頂きました!
めっちゃ甘い~!美味しい~!
白しょうゆは、卵焼きやナムル、塩から揚げなどに重宝しますが、
工場長より「卵かけご飯」に使ってほしい!とのこと。
白だしも良いけれど、白しょうゆとして使ってほしいな。
そして今回は製麹室も見せてくださいました。
大型と…
天然麹菌を採取して作るお部屋。
両極端の製麹室が一緒に見れるなんて♪
そうそう、ここの白だしに使用している出汁は、
しっかりと本枯節など、天然素材。
添加物を少々入れた商品もありますが、
出汁にもかなりこだわっています。
そして容器がビンというこだわりも。
最近、愛知県では白だしだけではなく
白しょうゆもスーパーで見かけるようになって来ました。
そしてマクロビなど、動物性の素材を口にしない方にオススメがこちら。
とても美味しかったです。
ここの商品が素晴らしいのは、
素材や作り方が良いだけではありません。
なんと言っても社員の皆さんがとてもステキ!
工場内、めっちゃきれいに掃除されているし、
挨拶もしっかりしてくださって、
なんて気持ちが良いの~!
売店もあるので、試飲しながらゆっくり選べます。
そして一般の方でも見学OK。
HPより申し込み可能です。しかも1人から受け付けています!
我が家は白しょうゆは欠かせない調味料です。
きっと知らないだけではまる人、いると思う。
ぜひ使ってみてください♪
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0566-92-5213(代)