歴史から見る、みりんの魅力
これ、現在我が家にあるみりんたちです。
皆さんが使っているメーカーさんはありますか?
こうやってコレクションできるのはみりんの良いところ。
(賞味期限を考えなくて良いので)
私はこれを見るだけでワクワクしちゃう♫
それぞれの違いが深くわかるわけじゃないけれど、
その時の気分や料理によって使い分けを楽しんでいます。
そんな「みりん」という調味料は、
発生がいつから、どこで・・・というのが詳しくわかってないのですが、
安土桃山時代ぐらいから正式に飲まれるようになり、
江戸時代中頃、より甘いみりんが作られるようになったことで、
調味料として使われるようになりました。
主に当時のファーストフードでもある、
そば屋やうなぎ屋さんなどの飲食店で始まり、
一般家庭に少しずつ広がっていくのは明治頃です。
その頃はみりん製造の免許をもつメーカーは3000件程あったそう。
ただ第2次世界大戦の時に、
大量にお米を使うみりんは製造が禁止され、(日本酒はOK)
戦後に許可されたものの、
高い酒税の影響で製造しても売れない時代が続きます。
この間、みりん製造の免許を返上するメーカーが続出します。
(そう、みりんはお酒なんです!)
それに変わるものとして登場したのが、
みりん風調味料や発酵調味料。
酒販免許のいらない場所でも販売できるし、
安価に入手も可能なため、
特に練り物製品や調合調味料などに使用されるようになりました。
昭和30年代に酒税が緩和されたことをうけ、
本来のみりんも製造・販売しやすくなりますが、
スーパーで購入ができるようになったのは平成に入ってから。
現在、みりん免許製造場数は100件程度ですが、
稼働していないところもあったり、
実際に本来のみりんを製造しているメーカーさんは半分程度だと
言われています。
そんな歴史から考えて、
みりんは認知が広がっている調味料ではない。
だからこそ、これからの可能性をメッチャ秘めている!と
思っています。
本来のみりんは、
飲んでみるととっても甘くて美味しい!
そして料理に活用するとなぜかメッチャ美味しくなる!
しかも和・洋・中・デザートの甘み全般に何でも使える!と、
その魅力にドはまりすること間違いありません。
飲める!?甘い!美味しい!
私が初めて味わったときの衝撃。
それに気付いた人が増えているので、
これからもっと注目されるであろうみりんを
今のうちから知って楽しんで自分のものにできたら最高だよね!
ということで、
初めて「とことん!みりん講座」を開催しました。
全国数少ないメーカー数ですが、
2021年までに全19件(20ヶ所)のみりん製造現場に足を運び、
実際につくり手とお話しさせていただいたり、
見させて頂くことで、たくさん勉強させて頂きました。
北は北海道、南は佐賀県まで。
それを踏まえて講座を作り、お伝えしましたが、
受講後、たくさんの感想や
皆さんが早速活用し、楽しんでいる様子を教えて頂き、
皆さんの行動につながったことが何より嬉しいです。
私の講座の感想で一番多いのは「楽しかった」です。
特に笑いがある講座でもないけれど、
この楽しい!=選ぶ楽しさ、使う楽しさ、味わう楽しさに
つながっていくのだと思っています。
今回はみりん風調味料と発酵調味料との違い、
本みりんと言っても色々あるよ、
みりんってどうやって作られるのか、原料のこと
各メーカーさんの紹介などを、
みりんをとことん楽しみむためのセットをお付けして、
味わいながら楽しんで頂きました。
私自身は、料理が苦手意識が高いため、
皆さんにレシピなどをお伝えする部分はチカラ不足もありますが、
レシピを広げるヒントはお伝えできています。
そして料理が苦手な方が上手に活用できることを
お伝えできている自信もあります。
私が楽しめているんだから、
料理上手、好きな方はもっと楽しめると思う。
そして料理が苦手な方は、
私のように簡単に楽しめるようになります。
食はやっぱり楽しい、ワクワクした気持ちで食べて
ナンボです。
そのワクワクを感じやすいのはみりんだと思います。
ぜひその魅力を知って、存分に活用してください。
3月にも同じ講座を行います。
ぜひいらしてください。