調味料エバンジェリスト’s blog

食の大切さに気付いたら、まず調味料をホンモノに…をコンセプトに調味料に特化した講師・広報活動をしています

調味料からみる、東海地方の独特な文化

8月から6回講座で
『なごや学~たまり醤油・豆味噌~』という講座に参加しました。

 

豆味噌・たまり醤油の歴史、

メーカーや組合の方からの製法や、どのように認知を広げているのかという話し、

栄養のこと、

料理教室(きしめん・味噌煮)などなど、

ホントに盛りだくさんな内容でした。

 

おそらく滅多に話しを聞く機会が持てないような、

博物館の方から、大学の教授、メーカー、醤油組合、有名店の社長、有名料理長・・・

すごい人たちから、愛知県独特の調味料について学ぶ機会があるなんて、

私のためにある講座だったんじゃないかと錯覚するぐらい(笑)

 

今、いくつも調味料メーカーに伺い、見学させていただいていますが、

それに加えてこの講座のおかげで、さらにパワーアップすることができ、大きな自信にまりました。

伝えたいことが沢山出来ました!

 

今日はそんな中、1つわかったというか、腑に落ちたことがあったので、ご紹介します。

必ず出てくる三英傑!

6回の講座の中に、必ず出てくるのが三英傑。

三英傑っていうのは、織田信長豊臣秀吉徳川家康の3人のこと。(知らなかった私…)

 

この東海3県ではホントにヒーローで、この3人が天下をとれた裏には、豆味噌・たまり醤油があったという、調味料の歴史として外せない部分を知ることができた気がします。

 

歴史が苦手な私でも、なんか興味が出てきたぞ!

f:id:choumiryou_evangelist:20171004221058j:plain

f:id:choumiryou_evangelist:20171004221009j:plain
これは2年前の写真です。たまたま名古屋経由で帰省した時に撮りました。
まだ引っ越してから名古屋城には行けてません…。

なぜ、調味料が広がらなかったのか

たまり醤油・豆味噌は、東海3県で作られている調味料です。
他ではほとんど作っていません。

東海地方のスーパーでは、普通に置いてありますが、他ではなかなか手に入りません。

 

また、今見学させていただいている調味料メーカーも、醤油・味噌は、ほぼたまり醤油と豆味噌を作っています。

 

天下を取った三英傑がいたのであれば、この地域から全国へ行った人も多かったはず。

行った地域にたまり醤油や豆味噌がないなら、そこで作らせることもできたように思います。

そしたら今、もっと全国的に広がっていたんじゃないかな…。

 

しかし、東海3県のみしか広がらなかったのには、理由がいくつかあるようです。

 

その1つは、このたまり醤油・豆味噌があったからこそ戦に勝てたということ。

だから、この味噌・醤油だけは教えてはならぬ!と、他の地域に広めてはいけないとなったようです。

栄養価も高く、腐りにくいため、長期戦の戦いにも有効的だったんですね。 

今の世の中にも根付いている

そんな文化は、今の愛知県人にも根付いていると感じることがよくあります。

以前住んでいた福岡とはなんとなく違うなぁ…と感じている部分でしたが、この調味料の講座を受講して、納得しました。

 

自分がいい!と感じたものを広げていこうと考えるよりも、

より自分のものにしたい!と考える方が多い。

そして良い!と思ったことには、とても熱心である。

 

私の講座も、マンツーマン依頼が多いのはそんな理由があるような気がしました。

 

愛知県で成功したら、全国で成功できる!と言われているのは、

良いものを世の中に広めていく、伝えていく文化ではないところなので、

いわゆる口コミが少ない、広がりにくいところだからかもしれません。

けど、いったん受け入れられたらすんごいことになるのもわかります。

 

私自身、一人でやっていくにあたり、毎日が試行錯誤の連続ですが、

調味料の文化からその地域の人を知る機会になり、とても興味深く、これからの活動の参考になっています。

 

やっぱり調味料って奥深くて面白い。

 

これからのたまり醤油・豆味噌

世の中が発展し、今はこの東海地方でも豆味噌・たまり醤油を愛用する方が少なくなっているのが事実です。

この20年近くで、たまり醤油の生産量は愛知県で70%も落ち込んでいるというデータもあります。

 

部外秘にしていたことが、逆に今は広がりにくく、受け入れにくくなっているのも事実です。

愛知県醤油組合の方の話しを聞き、色々と取り組みをされているようですが、うまくいってない雰囲気を感じました。

 

調味料メーカー的には、これからの存続をどうしていくのか…というのは、とても大きな課題だと思います。

 

そのあたりも考えながら、私自身も少しでも役に立てるように動いていきたいと思います。

これからの講座は、少し歴史の部分にも触れられるかな。

お楽しみに…。